インプロsalonのブログ

インプロsalonの公式ブログです!

6月の終わりのへちゃっぷりんの心境

f:id:improvsalon:20180701005946j:image

最近は毎週土曜日はお昼から夜にかけて、オリ色さんというインプロユニットの稽古場にお邪魔して、だいたい8時間ぐらいインプロの稽古をしてします。

僕が約5年越しぐらいで、ずっとやりたいと思っていた、Full-Length、つまりお芝居の全編をまるまるインプロで演じて物語るものです。

インプロに復帰するようになってから、インプロを始めた頃のように、当時やっていたワークショップをあらかた回ってみましたが、僕が納得できるようなものが見当たりませんでした…。

そんな中、そういえば自分ば英語がちょっと読めるなぁということで、25歳ぐらいの時に読んでいたインプロの洋書を引っ張り出してからが大変でした。

元来凝り性なので、そこに書いてあることだけでは飽き足らず、もっと他にもインプロの書籍があるのではないかと、Amazon.comをサーチしてはレビューを読み、これは良さそうだという洋書を片っ端から購入していきました。

現在では、その数は100を数えるほどになっているかと思います。

読み始めの頃は、簡単な単語でさえ、特有の使い方がされているものもあり、意味を取ることに苦労して、気づいたら寝落ちしている、ということもしばしばありました。

しかし、5冊目を読み終えたぐらいから、だんだんとインプロの用語や共通概念の把握が進んだからか、比較的苦労をせずに、そんなに辞書を引かなくても理解できるようになってきました。

ただ、英語は英語で理解するので、他の人とこの情報を共有してインプロをしようとした場合、一旦日本語に変換する必要が生じてきました(当たり前ですが)。

そして、この作業がまた骨の折れるもので、これからしばらくシコシコと翻訳をする作業が始まりました。

本当はポイントを抜き出して、必要なところだけを翻訳したり、まとめたりをすれば良いのでしょうが、

学生時代から、幸か不幸か記憶の容量が人より多いみたいで、基本的に丸暗記で乗り切ってきた自分は、要約することが大の苦手でした(要約するとし過ぎてしまう)。

そんなこんなで地道に、これはと思う本は翻訳を続け、同時に一緒にインプロをやりたいなぁと思う人も探し始めました。

が、当時は今ほどインプロが盛んではなく(といっても、まだまだ社会的認知は低いと思いますが)、公演自体も少なかったので、

僕が一緒にやりたいなぁと思う、演技がしっかり出来て華がある人たちは当然のことながら、

舞台や映像をするならまだしも、インプロにそんなに時間と情熱は避けないという人が殆どで、

僕も公演を企画したこともなかったので、強くは誘えず、

一旦やろうということになっても、結果として離れていくことの繰り返しでした(そしてそれは当然のことだと今でも思っています)。

そんなこんなで、モヤモヤしていた時に見つけたのが「How to improvise a Full-Length Play」という書籍でした。

この本はインプロに普遍的な脚本理論を適合させ、実際に90分から2時間のお芝居(演劇)している人が、その方法論を理論から入って実際の実践に落とし込んだエクササイズまで乗っているシロモノでした。

(といっても、経験のあるインプロバイザー向け、と書かれている通り、一通りのインプロは理解して出来るようになっていることが前提の本です)

ここには、僕が24歳の頃に俳優の養成所に通って、インプロを初めて習っていた時は、

このトレーニング方法を突き詰めれば、その場でお芝居(演劇)を作っていって、一本の公演が出来る!と思っていたけど、それって難しいのかなぁ

と思って、半ば諦めかけていたことが載っている気がしました。

ところが、読み込むに連れて、これは一筋縄ではいかないし、この本はベースにはなるけど、これだけでは難しいだろうと思うに至りました。

さらに、この本にあることを習得するだけでも、相当の期間が必要だし、何よりこれに取り掛かるには、そもそものインプロのベースが結構しっかりないと難しいだけでなく、

演技力自体も相当ないと難しいだろうなぁ…ということが分かってくるにつれ、そんな人って日本に何人いるだろう…と、途方にくれていました。

(実はここから紆余曲折があるのですが、また長くなるので、今度に譲りますが)

が、巡り巡って、今はその時に思い描いていた状態を備えているインプロユニットに奇跡的に出会うことができ、

しかも相当な意欲を持って一緒に稽古をしてくれています。

僕は何よりそれが嬉しくてたまりません。もしかしたら、これが引き寄せの法則ってやつなのか?と思うほどです。

何が言いたいかというと、毎週土曜日が最近は楽しみかつ楽しくて仕方がありません、ということです!