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オリ色×インプロsalon合同公演『ナラティブ ~シンボル~』 2/23(土)マチネ・ソワレ公演ともに満員御礼の盛況のうちに終演

オリ色×インプロsalon合同公演『ナラティブ ~シンボル~』

2/23(土)マチネ・ソワレ公演ともに満員御礼!!にて、盛況のうちに終演いたしました。

  

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1月から始まった1年間をかけてのインプロsalonとオリ色さんとのコラボ公演。

今回で、偶数月のナラティブシリーズの初回が終了しました。

 

 

奇数月はカクテルパーティーシリーズで、毎回のタイトルのカクテル言葉にちなんだコンセプトで、お客様と近しい距離で、イメージとしてはホームパーティーの様なアットホームなスタイルのインプロ公演。

 

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対して今回の偶数月のナラティブシリーズは、舞台の上でしっかりとしたお芝居を見ていただき、即興で物語性のあるパフォーマンスをじっくりと見ていただくスタイルのインプロ公演という構想です。

 

  

カクテルパーティーの方は、インプロにまだなじみがない方に、インプロの体験というか参加感の楽しさも味わってもらいつつ、インプロに触れていただき、好きになっていただくことを主眼にしています。

 

こちらのスタイルの方は、過去にいくつか自分で企画・演出もしたことがあるので、ある程度の知見もあり想定もしやすく、

 

また、今回のコラボ企画のメンバーについては、稽古自体も、既に身についているものを、いかによりお客様を愉しませるようにアレンジして魅せるものにしていくか、

 

という視点で指導をしていけばいいので、 比較的、時間及び心理的に余裕を持って挑めるシリーズとなっています。

 

かといって、決して楽という訳でもなく、こちらはこちらで、いわゆる産みの苦しみ(と喜び)はもちろんある訳ですが…。

 

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そして、今回のナラティブシリーズは僕にとって(そして恐らくは関係メンバーにとって)の本丸で、

 

1年間のプロジェクトが終わる頃には、全くの決め事なしで、1時間から1時間半の即興での物語で、

 

ストーリーとしての展開の面白さがあり、お客さんの共感が得られ、しっかりと見せ所となるドラマがあり、愛されたり印象に残る登場人物がいて、主人公が変化(成長、自己発見)をして、

 

観た後に、お客さんの生活にちょっとした潤いを感じてもらえたり、生きる活力が湧いてきたり、これまでの人生を愛おしく思えたり、

 

といったことを目指していくものです。

 

通常の想定では、僕の理想とするパフォーマンスにいたるのに、よっぽどのメンバーを集めても、早くて3年、普通にいって5〜6年、下手したら10年はかかろうかということに挑んでいるつもりなので、

 

よっぼど精力的に、かつ効率良く進めて行かないと、到底辿り着けないのではないかという気がしていますが、それだけに価値を感じることなので、ワクワクしながら取り組んでいます。

 

 

初回である今回は、まず1時間という時間での即興において、

どのプレイヤーが主役を演じるのか、のみを決めた状態で始め、

 

「普遍的なストーリーの構成(始まり、真ん中、終わり/序破急/起承転結/日常、非日常、新日常/期待、葛藤、解消など)があり、きちんと見せ場の場面もあり、カタルシスが起こる」

 

を目標にしての公演でした。

 

手前味噌ですが、ここら辺の目論見は、僕の想定する及第点を少し超えることが出来たと思うので、プロジェクトの初動としてはまずまずといったところでしょうか。

 

今後のナラティブシリーズでは、「」部分に更に磨きをかけつつ、一つ一つのシーンの密度も高めていって、より、いわゆる良くある典型的なやり取りではなく、

 

その時、そのプレイヤーが演じるからこそのキャラクターが、その状態/状況だからこそ、のやりとりとシーンにおける展開、つまり、より「ならでは感」が生み出せるように、

 

を一つの目標として取り組んでいくつもりです。

 

総じていうと、今回は物語の構造の大枠に重きを置いていましたが(僕たちにとって1時間という時間を即興で、ただ消化するのは、それほど難しいことはなかったので、しっかりと物語性を持たせたい、という思いがまずありました)、

 

次回以降は、それに加えて、場面をよりインプロ的にする(その場で出てきたものを活かしていき、他にはない唯一独自なものにしていく)ことにも重きを置いていく予定です。

 

その次の段階としては、より演技自体に磨きをかけ、そのキャラクターを生き生きとさせ、その為に自分に内在するリソースを活用するという、いわゆる俳優的な要素に重きを置いていくつもりです。

 

おそらく、この3段階を往還的に修練していくことで、今はまだ予想出来ない、新たな目標が見えてくるとは予想していますが、それらを含みながら、全段階(要素)を統合していくことが、当面1年間かけて目指していくことになります。

 

 

その後は、その1年間の間にも磨かれてくるとは思いますが、より今回のメンバーらしい、個々の良さを活かしつつ、アンサンブルとしての独自色を出した、僕たちでなければなし得ないパフォーマンスを目指していきたいと思っています。

 

 

そして、それがあながち夢物語でもないな、と感じられたのが、今回の公演でした。

 

今回の公演をご覧になった方々、興味はあったけど機会がなくてご覧になれなかった方々、知らんかったけどこの投稿を見て興味が湧いてきた方々、

 

どうぞ末長く、見守って応援してくださると、僕たちの活力になりますので、ご愛顧いただけると幸いです。

 

 

ってわけで、次回の3月23日(土)のカクテルパーティーアラウンド・ザ・ワールド〜以降も、宜しくお願いしますね〜。